大塚国際美術館に行ってきました。
大塚国際美術館とは
陶板に原寸大で再現した世界各地の名画が一同に見れます。
でも陶板=レプリカ、というところで今まで行く気がなくて誘われてもグズグズしてたのですが
とりあえず行ってみました。
満足度が高い理由は「写真OK」と「触ることができる」が一番の理由ではないかな、と思います。
ベタベタ触れます。
写真もオールオッケー!でも、なあああああ
ミレー 晩鐘
鐘の音色に合わせ、死者へ祈りを捧げる農夫婦。本作は、夕刻の畑で、鐘の音に合わせて死者のために天使の祈りをするように祖母から教えられた、ミレーの幼い頃の思い出から描かれたとされている。
サルバドール・ダリは、この農夫婦の足元には農夫婦の子供のものと思われる小さな棺が描かれていると学説を唱えたが、研究者の間では、ほぼ異説であるとされている。
絵の解釈
作者が「この絵はこういうもん!」って言わない限り解釈を論じるのは自由だと思うけど、作者が何も言わずに亡くなって後年、後付のようにこれはこんな解釈、というのは違う気がします。
ムンクの「叫び」ですが叫んでいるのは中央の人物ではない、と誰が思うでしょうか。
中央の人物が想うのは「絶望」なのです。
大塚国際美術館に行かなかった理由
「陶板」へ「再現」しても油絵の具が伝えてくる「物語」が伝わらないからです。
「油絵の具」は色々なことを伝えてくれます。
最初に伝えたかったことが失敗しても上塗りしてここを伝えたい、気持ちが上塗りの完成した絵からは全然伝わらないからです。
それでも見たい絵
ゴヤ
宮廷画家として成功していたが、その後リアリスティックな画風に代わり「黒い絵」と呼ばれるシリーズを描く
我が子を食らうサトゥルヌス
ローマ神話に登場するサトゥルヌスが将来、自分の子に殺されるという予言に恐れを抱き、5人の子を次々に呑み込んでいったという伝承をモチーフにして描かれている。
漆黒の闇を背景に、裸の巨人がわが子をむさぼり喰っている。灰色の髪を振り乱し、身をよじり、前かがみで、両目も、口も鼻の穴も、もうこれ以上はもう無理だと思うほど大きく開けたサトゥルヌス
ゴヤが好き、と言うと結構な確率で「なんで?」と聞かれます。
いいやん!人間の色んな面を絵画という手法で表現した人やん!と言ってもあまり理解されないので言いませんけどね。
大塚国際美術館
絵画への興味の扉を開けるにはすごくいいと思います。
「モナリザ」と「最後の晩餐」と「睡蓮」と「ひまわり」が一緒に見れるのはここだけです。
ぜひ観賞して興味を持って欲しいなあ、と思います。
まとめ
ガイドブックには「早足で1時間くらい」と書いてありますが「早足でも2時間」見ておいてください。