風穴とは
風穴(ふうけつ、かざあな)とは、洞窟の内外の気温差や気圧差により風の流れが発生し、洞窟の出入り口を通じて体感的な大気循環がある洞窟のことです。
夏季に冷風が吹き出す「冷風穴」と冬季に温風が吹き出す「温風穴」があります。
日本三大風穴とは
香川県綾歌郡綾上町「高鉢風穴」
山梨県南都留郡富士河口湖町「富岳風穴」
山口県美弥市、秋芳洞内「秋芳洞・風穴」
と言われています。
日本三大風穴の一つ「高鉢風穴」
綾上町、高鉢山の中腹にある「高鉢風穴」ですが、日本でも三大風穴の一つに数えられる大変貴重なものです。
大正の初めに蚕卵紙・ウド・マメ・ミカン などの種子貯蔵庫として建造されたものです。
穴の中は岩の隙間からの涼風によって、真夏でも10度前後の温度に保たれています。
中は2畳ほどの広さで白い玉石が敷いてあり、周囲の石組みには落石を防ぐための黒い網がかけられています。
「高鉢風穴」
B&G綾上海洋センターから県道17号線を南へ向かって走ると「八十八茶屋」が見えます。
その八十八茶屋から西へ向かうと「高鉢キャンプ場入口」の看板があります。
八十八茶屋から高鉢山キャンプ場までは車で10分ほどなのですが、対向車が交わせないほど車幅は狭いので気をつけてください。
キャンプ場内に「風穴」に行ける階段があります。
風穴までは歩いて1~2分で到着です。
風穴入口、いきなり寒いです。
看板が立ってあるところから「異世界」という感じがします。
とくに風が強く吹いているわけではないのに、強い冷気を感じます。
入口から中の貯蔵庫までは5~6歩です。
とにかく寒いです。
風穴内の温度計は9度でした。
当日の気温は31度です。
すでに過ごしにくい夏は過ぎてしまいましたが、来年の夏は天然の冷気があたる自然のクーラーを体験してみるのはいかがでしょうか?
まとめ
高鉢山からの風景です。
遠くに屋島が見えます。
〒761-2206 香川県綾歌郡綾川町西分乙472-5