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【香川県唯一】坂出市にある『神谷神社の国宝』でデートする

神谷神社(かんだにじんじゃ)は「香川県坂出市」にある神社です。

 

神谷神社

 

奥に見えるものが本殿

 

国宝

 

本殿は造営年代が明らかな流造社殿の中では最古のもの鎌倉時代の建築技法を今に伝える貴重な神社建築として、国宝に指定されています。

当社の位置する渓谷は古来より「神谷」と呼ばれていた。当社の裏には「影向石(えいこうせき)」と呼ばれる磐座(いわくら)が存在し信仰の対象として祭祀が営まれていました。

周辺から弥生土器なども発見されています。

創建について社伝では、弘仁3年(812年)に空海の叔父にあたる阿刀大足(あとのおおたり)が社殿を造営し、相殿に春日四神を勧進したと伝えています。

延喜5年(905年)成立の『延喜式』神名帳には讃岐国阿野郡に「神谷神社」と記載され式内社に列しています。

本殿の棟木には、「正一位神谷大明神御宝殿、建保七年歳次己卯二月十日丁未日始之、惣官散位刑部宿祢正長」とあり、鎌倉時代前期の建保7年(1219年)に建てられた事が判明しています。

築造年が明確な流造の神社建築としては、現存最古のものです。

有力な神社では、一定年ごとに社殿を建て替える式年造替(しきねんぞうたい)を行う所も少なくありません。

なので古い神社建築は残りにくい傾向にあります。

その中で鎌倉時代前期にまで遡る例として極めて貴重な存在となっています。

使用されている木材も、屋根材と板扉の以外のほとんどが建立当時のものであり、古材の現存具合も良好です。

昭和2年(1927年)大晦日の夜に、燈明の火が拝殿に引火するという火事が発生しました。

拝殿は焼亡したが、住民が焼け落ちる拝殿を本殿の反対側に引き倒したため、本殿は難を逃れました。

現在の拝殿は翌昭和3年(1928年)より昭和5年(1930年)にかけて再建されたものです。

 

重要文化財(国指定)

 

神谷神社に残る本殿以外の文化財として、木造随身立像があります。

随身像とは仏教寺院における金剛力士像にあたるもので、金剛力士像と同じく阿形と吽形の二体がセットで存在する神像で神社の門前を守護する役割を担っていたものです。

仏像とは違って、神像というのは神殿の奥深く密かに祀られていることが多く、大変貴重なものだと言えます。

これらの随身像もまた本殿の造営と同時期に作られた神像として貴重とされ、重要文化財に指定されています。

 

アクセス

 

普段は立ち入り禁止になっていますが、事前に電話で予約を入れておくと「本殿(国宝)」「木造随身立像(重要文化財)」を見ることができます。

香川県坂出市神谷町621

0877-47-0770

 

まとめ

 

地元の人もほとんど知らない香川県で唯一の「国宝」です。

静かな空間でのんびりと時間を過ごしてみるのもいいと思いますよ。

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